【スカッとする話】夫浮気 最近夫の行動が怪しいと思っていたらまさかの展開に……【夫に激怒】

「夫浮気」

亜弥はここ最近、夫である武の行動に違和感を持っていた。
まず、休日に1人で出掛けることが増えた。こっそりお財布の中身を確認してみると、ショッピングモールのカフェでコーヒーを飲んだことがわかるレシートが入っていた。
お風呂やトイレにまでスマホを持ち歩くようになり、武がスマホを触っているときに亜弥が近づくと、慌てて画面を消すこともあった。
亜弥は、普段から仲がいい義姉である貴恵に相談をした。
「もしかして、武くん浮気してる?」
「やっぱり、貴恵ちゃんもそう思うよね…」
貴恵の言葉を聞いて、亜弥はショックを受けた。武は浮気をするようなタイプではないと思っていたが、最近の行動があまりにもおかしくて、疑わざるをえなかった。
「貴恵ちゃん、博くんにはこのこと内緒にしといて貰えるかな?」
博は武の双子の兄であり、貴恵の夫である。
「わかった、博には言わないね。その代わり、何か私に出来ることがあったら何でも言ってね」
「うん、ありがとう…」
それから、亜弥はずっとモヤモヤしていた。 
武本人に浮気をしているかどうか聞くのが一番手っ取り早いが、もし本当にしていると言われたらショックで立ち直れない気がした。
そんな亜弥を、武は心配していた。

「亜弥、最近元気ないけど大丈夫?」
「…うん、まあ、大丈夫。心配かけてごめんね」
「具合悪かったりしたらちゃんと言ってね」
優しい武を見ていると、亜弥はたまらなく悲しくなった。
そんなとき、亜弥はたまたま高校時代の友人から食事に誘われた。気分転換に行ってみると、友人からもうすぐ付き合いそうな人が出来たことを知らされた。
「すごく優しい人なの!マッチングアプリで出会ったんだ。結構仕事が忙しいみたいだけど、こまめに連絡をくれて…もうすぐ付き合うと思う」
嬉しそうに微笑む友人のお陰で、亜弥は少しだけ心が洗われた。
「そんなにいい人なんだね。写真ないの?見たいな」

「ちょっと待っててね。…はい!」
友人が向けてきたスマホの画面を見て、亜弥は言葉を失った。
「え…この人って…」
次の日曜日、亜弥は貴恵と共に駅前で待機をしていた。
そこへ、スマホを見ながらキョロキョロしている一人の男がやってきた。
「ねぇ、ここで何してるの?」
「な、なんでお前らここに!?」
仁王立ちした貴恵の前には、博がいた。
なんと、亜弥の友人が話していた人物は、博だったのだ。

あのとき友人が見せてくれた画像は、まごうことなき博だった。そして亜弥は友人に全てを話し、博と友人の待ち合わせ場所へ貴恵を連れていったのだ。
貴恵が博を睨み付けたその時、後ろから武がやってきた。
「な、なんでお前らがここに!?」
双子なだけあって、全く同じ台詞を口にしていた。
「武こそなんでここにいるの!?」
亜弥は驚いて言葉が震えた。
「俺は…博が浮気していることに気付いて、最近ずっと尾行してたんだよ!博に浮気はやめるように言おうと思って…」
武曰く、亜弥がみたレシートは尾行中のもの。スマホをやたらと隠していたのは、博を探すためにマッチングアプリに登録しており、それを亜弥に知られたくなかったと言うことだった。
その後、博は貴恵と亜弥と武に囲まれて叱責を受けた。
博は反省し、今後は貴恵が博のスマホを定期的にチェックすることを約束した。
貴恵には悪いが、武が浮気をしていなかったことに内心安堵した亜弥であった。

おわり。

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